東京もピークアウト

桜前線のように西から東へ各県のピークアウトが進み東京都もピークアウトしました。さすがに下のグラフをみてピークアウトしていないとか、高止まりしているという専門家はいないでしょう。ちなみに、黄色い棒グラフが陽性者数で、黒い線は過去7日間の平均値(移動平均)です。移動平均はグラフのガタガタを均すために使われます。過去の数値が入っていますので、黒い線は実際のトレンドから3.5日ぐらい遅れています。黒い線のピークが2/6頃ですので、つまりだいたい2/3頃に検査陽性者数がピークアウトしていたことがわかります。棒グラフの山の形を見ても2/3頃がピークに見えます。さらにこのグラフは検査陽性者数ですので、発病した or 感染した時点はさらに2~3日前になりますので、東京の感染拡大のピークは2/1ぐらいだったということです。2/1のブログで日本の感染者数のピークアウトが2/8頃と予想しましたが大体当たっていました。(感染症統計学の専門家の予想も2/8頃でしたので目新しくはありませんが)

 

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海外でステルスオミクロン(という怖そうな名前の亜種)が検出され、今後拡大するなど、海外の報道を一部切り取ってニュースにするマスコミもいるようです。ステルスという名前からPCR検査自体ができないような印象を与えています。しかし実際は、ヨーロッパではPCR検査でオミクロン株をとらえる特徴として、スパイクタンパクのBA.1の変異を手掛かりにしていたが、BA.2だとオミクロンとして認識できないためヨーロッパの一部の専門家がステルスオミクロンと呼んだだけです。つまり新型コロナとの確定はできるが、デルタかオミクロンかその他の株かの認定がうまくいかないということです。しかも、ヨーロッパの検査法ではそうですが、<ここ大事>日本の検査法では他の特徴をみてオミクロン株と判定しているので、BA.1でもBA.2でもBA.3でもオミクロンと確定できるので関係ありません。日本の優秀な検査法の前では、全然ステルスオミクロンではなく、丸見えオミクロンになっているということです。公共の電波を使っているTV局は正確な情報を流してもらいたいものです。

今回の弱毒化したオミクロン株の感染拡大で多くの日本人が新型コロナへの免疫を持ちましたので、ワクチン接種効果とあいまって、いよいよ新型コロナがエンデミックへと移行する時期になったのではないかと期待が高まります。一日も早いコロナ前の日常への回復を望みます。欧米主要国に比べて日本のGDPの回復が大きく遅れている理由をよく考えないといけません。海外からの入国制限もなんのために継続しているのか全くわかりません。PCR検査陰性の人だけ国際線の搭乗させて、さらに入国時に抗原検査して、感染していたら療養してもらう、そうでなければ以前と同様に入国(自主・措置隔離期間なし)ということでどういう支障があるのか。第6波のピークにある日本においては、ピークを過ぎた海外から来るひとよりも、市中の日本人の方がよっぽど感染している確率が高いのに。総じて国内の人も入国者も一律に単純に発病したら治療・自主隔離して、もし悪化したら入院し、それ以外の人は普通に暮らす、という対応で十分です。今の弱毒化したオミクロンで現状の強力な防疫措置をとるに足る(感染症法に基づく)法的根拠が本当にあるのか疑問です。もし、海外から入国を希望する人から国内で裁判を起こされると現状では日本が敗訴するのではと心配になります。