今度はオミクロン

突如として新しい変異株が出現し、注意が必要です。

 

いろいろ心配な面はありますが、マスコミの不安を煽る報道はいただけません。まだ未知の変異株ですので、今分かっている正確な情報を流してもらいたいものです。たとえば、まるでワクチンの効果がなくなることが確定したかのように印象付ける報道はいただけません。

 

オミクロン株にはスパイクタンパクの約30カ所に変異があることが懸念材料になっていますが、あくまで材料です。タンパク質に変異があるいうことは、すなわち、スパイクタンパクの3次元構造自体が相当変わるので、新型コロナ株としての性質も大きく変わることが示唆されます。

 

可能性だけで言えば、新型コロナ株の変異種とは言えないぐらい、大きく性質が変わって只の風邪に近いものに変わっている可能性も十分あります。

 

希望的観測のように聞こえるかもしれませんが、実際に下記の報道があります。

www.ndtv.com実際に南アフリカでオミクロン株の診察をしている医師によると、オミクロン株はデルタ株等と症状が異なり、味覚や嗅覚の異常がなく、血中酸素飽和度の低下も見られないとのことです。新型コロナの最大の危険が酸素飽和度の低下による急死でしたので、もし酸素飽和度の低下を起こしにくい変異種であれば治療はしやすそうです。とは言え、その代わり強い倦怠感や咳が時々続くなどの(インフルエンザのような)症状がありますので感染しないに越したことはありません。

 

オミクロン株の感染力が高いことは確かなようです。オミクロンが軽傷だという証言が出ていても、感染した層が若年層なので症状が軽いだけという説もあります。症例が集まらないとなんとも言えませんが、現状ではワクチンを打っていない年齢層がより多くオミクロン株に感染しているようで、とするとワクチンを打っている層の感染率が相対的に小さいと考えるべきでしょう。つまりワクチンがオミクロンにも効果があるということの傍証になっています。