水際対策緩和

3月から水際対策がやっと緩和されるようです。

今や何のための水際対策なのかよくわからなくなってしまいます。これだけ国内で市中感染が爆発しているときに、海外からの感染者の入国を恐れて何の意味があるのかよくわかりません。「海外からの入国者=濃厚接触者」ではないので、何の疑いをもって入国者の隔離を継続しているのか??? しかも現在、保健所の業務逼迫により、濃厚接触者の多くが実質的に野放しになっている状況です。オミクロン株を国内に入れないための水際対策強化だったはずですが、すでに国内でオミクロンがまん延しているわけですので、海外からの入国を止めることによる国内での感染抑制の効果はゼロです。しかも国際ビジネスのための人の往来が大幅に制限されていますので経済面での打撃は重大です。現在の水際対策はデメリットしかなく、赤点どころかマイナス点の施策になります。

少なくとも、海外からの入国者の扱いは、濃厚接触者より軽くないとバランスがおかしいように思います。濃厚接触者は感染している疑いが強いわけですが、海外からの入国者は国内の普通の人と同じぐらい感染していない可能性が高いです。海外から新しい変異種が持ち込まれることを危惧する専門家もいますが、そんなことをしていると永遠に変異種に怯えながら、日本は鎖国を続けないといけなくなり、旅行・観光業や国際的なビジネスは停滞して、海外からの新規投資を失うだけではなく、現在の海外からの投資も引き上げられていくことでしょう。最近の物価高も水際対策による国際流通における日本のプレゼンスの低下が遠因なのかもしれません。