今度はミュー株

ミュー株が危険だ、と不安を煽っている人たちがいる。

情報の出どころは1か月前のロイターの記事と思われる。

 

www.reuters.com

 

B.1.621には記事の後WHOによりミューと名前がつけれらた。

記事によると、ベルギーの療養施設でコロナの感染が起き、ワクチンを接種していた80歳~90歳の7人が亡くなった。よく読むと、そのうち何人かは元々病状がかなり悪かった。また、同時に感染した職員は軽い症状だけだったという。

 

この記事の内容の範囲では、ミュー株がデルタ株よりワクチンの効果は低いかどうかは不明。もともと高齢者は免疫が衰えていることと、ある種投薬治療(免疫抑制剤など)が行われているとワクチンの効果が低下する。また、ベルギーのワクチンはアストラゼネカと思われるが、アストラゼネカのワクチンはベータ株に対してほとんど効果がないことが知られている。一方、ファイザー・モデルナはベータ株にも効果があまり下がらない。

 

1か月前にベルギーで感染者が出たミュー株がデルタ株よりも、もし感染力と毒性が強ければ今頃ベルギーは大変なことになってるはずだが、そういうニュースは聞こえてこないし、統計情報でも最近のベルギーの死者数はかなり低く抑えられている。