新型インフルエンザが日本でも流行っているようです。

東京では定点あたり2人ぐらいですが、沖縄では20とか。暑いところの方が流行るのはなぜなんでしょうね。

そこで新型インフルエンザのワクチンの接種がもうすぐ始まろうとしています。大いに期待したいと言いたいところなのですが、ワクチンを打つべきがどうかはかなり悩みます。季節性のワクチンなら打ちますが、新型のものは検証期間が短いため、予期せぬ副作用があるかもしれません。出たてのワクチンの危険性が、普通に感染した場合の危険性を上回ることがないとは言い切れません。

とすると、喘息などの持病もなく全く健康でしたら、日頃から栄養をとって体調を整えておいて、普通に新型に感染する方がいいかもしれません。2週間ぐらい辛いですが。
イギリスにはインフルの症状も抑えてくれる風邪薬がありますので、なんとか耐えられるかもしれません。

あとは、インフル自体よりも肺炎で重症化することもありますので、肺炎連鎖球菌のワクチン(あまり日本では対応している病院がないかも)を接種しておく手もあります。こちらは実際に使われてきたワクチンですので、多少安心感があります。

ワクチンよりも期待したいのは、新しいインフルエンザ特効薬のCS-8958(一般名laninamivir)です。先月フェーズIIIまでの臨床試験が終わっていますので、もうすぐ市場に出てくるのではないでしょうか。
http://www.daiichisankyo.co.jp/4less/cgi-bin/cs4view_obj.php/b_newsrelease_n1/1012/20090810_CS-8958%20P3%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9_J_final.pdf

この新薬はリレンザ系の吸入型ですが、一回吸入すると1週間インフルエンザに効くというすぐれものです。新薬も副作用が気になりますが、もし臨床通りに副作用がなければ、かなり有用な薬です。