100万人あたりではなく、全国のコロナによる死者数もうすぐゼロへ

東京が緊急事態宣言下で不安も多いと思いますが、今後も感染症対策とワクチン接種を続ければ、コロナに関する重症化の収束はもうすぐそこのようです。

 

NHKの死者数のグラフを見ていて、最近のピークがきれいに線形に低下していることに気が付きました。下のグラフの右下がりの紫の線は当ブログで追加したもので、NHKのサイトにはありません。こんなにきれいに外挿できることはリアルデータでは少ないのですが、きれいに真っすぐ落ちています。このような現象が偶然に支配されて起きるとは思えませんので、背景にゆるぎない要因があってこのような数値が出ていると考えるのが自然です。もちろん1人でも2人でも亡くなった方がでることは悲しいことですので単純な数値ではとらえられませんが、このような悲しいことがこれから確実に減っていくことが見えることが希望の光になります。オリンピック開幕直前には国内の死者数はほぼゼロになると容易に予想できます。f:id:dogpaw:20210712105441p:plain

 

普通に考えると、65歳以上の1回めのワクチン接種が80%ぐらまで進んでいることで、これまで死者が出ていた年齢層で重症化しなくなっていることが数値で見えているのでしょう。実際40歳以下のコロナ死亡率はぼぼゼロです。mRNAワクチンは、重症化を大幅に抑制することがこれまでの世界的な接種経験から確認されていますので、これは一時的な傾向ではなく長期的に続くと期待できます。

 

最近、1000人ぐらいのお医者さんにコロナが収束する時期を予想してもらった結果が話題になっていますが、今はワクチン接種によりフェーズが変わりその予想には意味がなくなっています。「新型コロナがいつインフルエンザ並みの病気とみなせるようになるか」を予想してもらわないと意味がありません。

 

このように書くと、変異ウィルスの懸念による不確定性説が出てきますが、①コロナウィルスは自己修復するので、インフルエンザと違ってそもそも変異しにくい、②これから感染者が減るとさらに変異が発生する確率が低下する(変異はコロナウィルスの遺伝子コードの転写エラーにより起きるため、感染者が減ればそれだけ変異の確率も減る)、③mRNAワクチンでは、コロナのスパイク蛋白質をとらえる中和抗体をいくつかのバリエーションの持って獲得させるので、変異ウィルスにも十分効果が出ている、④万一、これまでのワクチンが全く効かない凶悪な変異が運悪く出現したとしても(ほぼあり得ませんが)、変異ウィルスが広がるまでに何カ月かかかりますので、その間にmRNAワクチンのRNA遺伝子配列を設計しなおして、その変異種を狙い撃ちしたワクチン(ブースター)をすぐに製造できる、ということで、個々の感染予防対策は今後も必要ですが、日本でのワクチン接種率が60%ぐらになる10月頃には、実質的にインフル並みの注意でよいウィルスに収束していると見てよいと予想します。高齢者の接種率が80%を超えそうなことを考えると、一般の年齢層でも80%近くの接種率が出そうな予感がします(もちろん接種できない・しない人にあたる20%の人の気持ちも尊重しないといけません)。