コロナ収束

11月22日の新規コロナ感染者数が全国で50名まで減少した.

 

全国35県では感染者ゼロを達成.東北,北陸,中国,四国はコロナフリーに.九州も福岡の1名のみなのでほぼコロナフリー.

 

この状況に医療関係者から国民への感謝の言葉がないのがとても残念.他国でまだ感染が収まらない中,日本で集団免疫を一時的にせよ獲得できたのは,約80%の国民がワクチンを接種し,ある程度の経済活動の犠牲のもとに行動制限を自主的に続けたからに他ならない.

 

収束の原因はさまざまな要因が複合しており,感染症の専門家ほど理由がわからないとおっしゃるが,普通に考えてワクチンが主要因としか考えられない.以前のブログに書いたように,計算上(日本の場合のみを考慮)はワクチン接種率が75%を超えたあたりからデルタ株の感染が収束するので,その通りになっている.

 

それでも他国と比べて,予想外に感染者が大幅に減っている理由は,ワクチンによる要因として2つ考えられる.

 

1)日本では集中的にワクチンを接種したため,一時的に中和抗体量の非常に高い人の割合が高くなっている.抗体量が高いとそもそも感染しないので,簡単に言えば,ほとんどの国民が1ヶ月ぐらい完全に人との接触を断っているのと同等な状況が生まれている.

 

2)ワクチンの開発前でも,日本の感染者が欧米より遥かに少なかったので,それにワクチンの効果が加われば,当然のごとく収束する.

 

この他にも定かではないが,ワクチンをマイナス75度という極低温を維持しながら全国一律に配送し,接種時点まで正確に管理し切れるのはのは日本ぐらいしかないという説もある.これの説は結構,納得できる.つまり,日本は接種率がそのままワクチンによる感染防止効果になるが,他国はワクチン配送中の質低下により,見かけのワクチン接種率に対して,配送過程でおきるワクチンの質低下により,実際の感染防止効果が何割か低下しているのでは,という説だ.

 

今後,日本でも抗体量の減少にともなって,感染者は多少増えるかもしれないが,重症者数が全国で千人ぐらいを超えないかぎり経済優先でよいと思う.当面は,ワクチン接種者についてはマスクももういらないのでは.少なくとも,屋外でのマスクは現状の感染状況では明らかに不要.

 

専門家は以前から第6波が来ると言っているが,ある程度の危険性が見えてきてから警告を出してもらいたいものだ.誰がどう見てもすっかり晴れている日に,「もしかするともうすぐ雨がふるかしれない」とずっと言い続けている天気予報のようなもので,まったく社会の役に立っていない.9月の初めぐらいから,学校が始まるとリバウンドすると言い続けて,いまだに感染が減少傾向にあるのは予測能力の欠如としか思えない.