抗原検査で十分?

コロナの正規の検査といえばPCR検査と思い込んでいる方々が多いと思いますが、アメリカ行きの飛行機に乗るとにき提出が義務づけられているコロナの陰性証明書は、PCR検査の結果に加えて、抗原検査の結果も認められています。

PCR検査は早くても4時間、長いと24時間以内や48時間以内の判定になっています(2時間で結果が出る検査機関もありますが稀です)。これの何が問題なのというと、アメリカ行きの飛行機に乗る場合、搭乗前の1日以内の検査結果の提出が義務付けられており、もしPCR検査を選択すると前日に検査をするか、当日朝に検査して、空港で何時間も検査結果を待って、夕方の飛行機に乗ることになります。これは現実問題としてかなり不便です。一方、抗原検査は15分ぐらいで結果がでますので、旅行日程にほとんど影響を与えません。なお、抗原検査はアメリカが承認している方式で、証明書も英語でないといけません。普通の病院で出される日本語の抗原検査結果は使えませんので良く確認してから検査を受けてください。困ったら、空港に設置されている医大が主催している検査所に相談すると良いと思います。

日本は相変わらずPCR検査だけを正式な検査とするという認識ですが、コロナの状況も変わってきていますので、潔癖主義のような検査にする必要はなく、日本入国時の正式な検査として抗原検査を認めてもらいたいものです。これだけで、コロナ対策を実効的に緩めることなく、日本への帰国が各段に楽になります。現在、アメリカ入国よりも日本帰国のためのPCR検査が重荷になっています。日本への帰国時に日本行の飛行機に乗る72時間以内のPCR検査結果が必要で、帰国前にアメリカの街中のPCR検査機関に行って日本仕様の書類に検査結果を記入してもらう必要があります。

以前の抗原検査キットの精度は不十分でしたが、今検査機関で正式に行う抗原検査であれば十分精度が高いので正式な陰性証明として認めてもいいと思うのですが。抗原検査であれば15分で結果が出ますので、帰国時に空港で受けても十分に搭乗に間に合います。さらに言えば、オミクロン株の重傷者病床の使用率を見ていると、ワクチン接種をしていれば事前や入国時の検査自体もそもそも不要なように見えます。シンガポールなど、入国時の検査が廃止する国が増えています。そもそも現在のオミクロンの症状と重症度で、感染症1類(エボラなど)を対象にしたような防疫措置を発動していることが法律的に大丈夫なのかという疑問があります。