大学入学共通テスト

1/16, 17の大学入学共通テストを約53万人が受験した。

 

その後、共通テスト会場での感染やクラスター発生の話が報道されるのではないかとずっと危惧していたが、これまでのところそのような情報はない。実際のところはどうなっているのだろうか。

 

もしかすると、本当に会場での感染がほとんど起きていないのだろうか? もし、そうだとすると受験生や国が綿密に準備して、万全のコロナ対策をして実施された一大イベントが大成功したということになる。2日間にわたって、終日何十人もの受験生が同じ部屋にいるという状況で、53万人の間でクラスターが発生していないのだとすると奇跡的だ。

 

とすると、マスク着用や換気など、十分に対策をとれば、大規模なイベントも実施可能だということが証明されたことになる。もちろん、参加者の真剣度が必要で、緩い考えの参加者がいれば、そこでリスクは高まる。Weakest Linkというクイズ番組があったが、鎖は一番弱いところから切れるということを思い出さないといけない。

 

もう少し話を広げれば、オリンピックのような、参加者側・運営者側の双方のモラルが高く、感染防止に真剣な人たちが集まるのであれば、十分に対策をとればコロナ感染拡大の可能性は非常に限定的だということになる。

 

このところの医療の切迫により、各国からのオリンピック参加者への医療提供に不安が示されているが、アスリート達は、感染することで選手生命が断たれるぐらいの後遺症が残る可能性があることを知っているので、分別のない行動をするとは思えない。また、運営側も共通テスト以上に十分な実施対策をとるだろう。その状況で、クラスターが多発するというのは今回の共通テストの状況をみると、起きないと考えてもいいのかもしれない。

 

日本政府はIOCに向かって53万人を集めた2日間にわたる全国的イベントを感染拡大なく成功させたということを、もっと誇ってもいいのではないかと思う。