オミクロン株続報

オミクロン株については分からないことが多いのですが、英語のニュースでは既に実際にオミクロン株の患者を治療した医師からの報告が出ています。オミクロン株の専門家というのは日本には一人もいないので、日本の医療関係者を専門家としてTV番組でコメントを聞いても、「わかりません」としか言えないわけです。見たことも治療したこともないのですから。日本のTVは、そのコメントを元に「最大限の対策を…」という論調に持っていくのはなぜなのでしょう。視聴率が取れるから?

 

NHKでさえ、現地の1次情報を取らずに、現地にいる特派員がネットに書いてあるような2次情報をレポートしている。なぜ病院に取材にいかないのか。なぜ南アフリカの医師会長にインタビューしないのか。何のために現地にいるのか。まったくお粗末。

 

さて、南アフリカの医師会長の12/1の報告によると、やはりデルタとオミクロンでは症状がかなり違うことが分かってきている。

 

www.republicworld.com

まとめると、デルタは

  • 味覚・嗅覚喪失
  • 鼻づまり
  • 発熱
  • 心拍数増加
  • (血中)酸素飽和度の低下

が見られ、オミクロンは

  • 酸素飽和度の低下はなく
  • 僅かな心拍数の増加
  • 味覚・嗅覚の喪失はなく
  • 喉のいがらっぽさがあり
  • 倦怠感(1日程度)がある

が症状として現れるとのこと。

 

これって風邪なのでは。

 

特定の層にオミクロン株特有の悪影響があるかもしれませんが、少なくとも人がばたばた倒れていくような、緊急避難を要する病気ではなさそうです。

 

ちなみに、ワクチン接種者しか症例がない、またはワクチン未接種者しかまだかかっていないから、本当の症状はわからないという根拠不明の説がありますが、実際は南アフリカではワクチン接種者も未接種者もオミクロン株にかかっています。

 

このあたり、日本の報道機関は、実際にオミクロン株の治療をした現地の医師に取材した1次情報をレポートしてもらいたものです。TVに出ている専門家の方も忙しすぎて最新の現地情報まで確認できていないし、オミクロン株のゲノム解析結果についても自分ではスパイクタンパクの3Dインタラクションのシミュレーションなどの分析もできていないようです。