インフルエンザワクチンの危険性に関する話を以前どこかで読んだと思っていたのですが、見つかりました。

http://wiredvision.jp/news/200904/2009043022.html

1976年10月、集団予防接種が開始された。ところが数週間もたたないうちに、注射の直後にギラン・バレー症候群を発症した人の報告が入り始めた。ギラン・バレー症候群とは、麻痺を伴う神経疾患だ。2カ月足らずで500人が発症し、30人以上が死亡した。

(略)

結局、4000万の米国人が予防接種を受け、豚インフルエンザは流行しなかった。より精密な調査を実施した結果、1918年のインフルエンザ・ウイルスよりはるかに致死性の低いウイルスだということが分かった。豚インフルエンザそのものによる死者は、確認されている限り、不運なLewis二等兵のみだった。

インフルエンザのワクチンについて、副作用が出た場合の医者への免責や国による補償の話が手回し良く出ていますが、十分に臨床試験をしていないワクチンはそれだけ危ないということを現場のお医者さんたちは感じているわけです。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090827ddm003040101000c.html

舛添要一厚生労働相は26日、新型インフルエンザワクチンの扱いを巡って有識者との意見交換会を開き、臨床医や患者代表から、接種無料化や輸入する場合の国内臨床試験(治験)実施を求める声が相次いだ。舛添氏は「ワクチンにかかわる新しい体制作りをしないといけない」と述べ、副作用被害に対する患者救済や医師の免責などを盛り込んだ法整備を急ぐ必要があるとの認識を示した。

しかも、季節性の場合と同様、ワクチンを打ったから効くとは限りません。型も変異していくわけですから。個人的には、補償や免責の制度は作っておくに越したことはないのですが、幸い強毒性のインフルではないわけですし、抗ウィルス剤も効いているわけですから、多少実施が遅れることは覚悟の上で、十分な数の多様な臨床試験をしてから本格的な実施に入るべきだと思うわけです。現実的には真の専門家の判断にお任せするしかないですが。