イギリスの年金がもらえるようです。

以前は10〜11年以上イギリスに住んで、掛け金を払っていないと年金をもらえなかったのですが、2007年の年金法の改正で、払った分もらえるようになりました。

http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/3671/84/

Q 受給資格や払い込み期間が変更になると聞きましたが。

A 国民年金は本人かご主人・奥様がナショナル・インシュランス(NI)を支払った年数(Qualifying Years、免除期間含む)に応じて受給されます。従来は最高額の年金を支給されるには、男性は44年間、女性は39年間のQualifying Yearsが必要で、最低でもこの25%、つまり男性は11年間、女性は10年間にわたってNIを納めていないと受給資格はありませんでした。しかし2007年の年金法改正により、2010年4月6日以降に支給年齢を迎える方の受給資格が大幅に変更されます。まず男女共にQualifying Years が30年間に短縮、また最低支払い年数の概念はなくなり、NIを支払った期間に応じて支給されることになりました。例えばNIを5年支払っていた方は、最高額×5/30が支給されることになる予定です。英国での滞在期間が短い私たち在英邦人にとっては吉報ですよね。支給金額は下の表をご参照ください。

もらえるといっても、最高額が週に約90ポンドですので、たとえば5年住んだとしても月に一万円もらえるかどうかですので、まあ大したことはないです(しかも、イギリスの年金が将来どうなるかわかりません)。

結構な掛け金(NI)を払っていますので、取り返さないともったいないです。日本とイギリスの間での年金の通算協定がないためこうなるのですが、アメリカやドイツなど他の通算協定のある国では年金が通算できるので話は簡単です。

さらに任意加入によりイギリスの年金を増やすこともできます。

Q 帰国後もNIを払い続け、最高支給額をもらうことは可能ですか。

A はい。NIの中でもクラス3と呼ばれる種類は、英国の非居住者になっても払い続けることができます。本税年度は週8.1ポンド(約1620円)です。こちらも帰国の前に手続きをとり、銀行引き落としなどにしておくとよいでしょう。

帰国後、年間約400ポンド追加で払う価値があるかどうか難しいところです。リスク分散にはなりますが。