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金融危機で儲けたのは誰かについて。

今回のアメリカ金融機関による巨額の損失は、もし下記のリンクで説明されている通りのことが起きたとすると、Credit Default Swapを悪用した史上最大の詐欺事件といえるのかもしれません。
http://www.tomabechi.jp/archives/50773829.html

詳しくは、上記のリンクにわかりやすく説明されています。わたしの解釈により、簡単に例えて言えば、「企業による保険金詐欺」のようなものです、これは。企業が借金をしたときに、その企業自身が借金の貸し倒れ保証をするCDSを同時に提供することにより、借金した企業が金利を受け取る（払うではない）マジカルな構図を作っていたというのです。借金をして儲かるなら、CSD市場が急速に拡大したのも納得できます。本来、借金をした企業以外がCDSを引き受けないと保証にならないので意味がないのですが、CDSを２重、３重に証券化してその事実を隠蔽したようです。

これにかかわったファンドマネージャー達は、最終的に6000兆円まで膨らんだCDSの300兆円分ぐらいを収入にしたというのですから驚きです。

ちなみにヘッジファンドもCDSも金融工学も本来は決して怪しいものではないのですが、これらを悪用して本来ありえないぼろ儲けをしたことが今回の金融危機になっているようです。