日本がイギリスを見習ってはいけないところは工事のやり方です。

この町のトラム(路面電車のようなもの)は、市の中心部で工事中のため、もう2ヶ月以上止まっています。郊外への路線は動いているので、市内を横断する電車を使っていたひとは、工事中の区間を徒歩20〜30分ぐらいかけて歩いています。代替バスもあるようですが、あまりちゃんと広報されていないので、どれの代替バスがどこをどう通るかよくわかりません。

古くなった線路の総入れ替えをする工事のために、トラムが止まっているわけですが、こんなこと日本では許されませんよね。たとえば、2ヵ月山手線が止まりますと言われたら、都心は大混乱になります。まあ、そんなに大きな町ではないので、なんとかなっていますが。日本だと、夜間工事などで少しずつ線路を入れ替えてくのが普通だと思うのですが、ここではサービスが止まることが気にならないようです。

ギリシャアテネでも空港から市内への地下鉄が途中駅の工事のために何ヶ月か止まっていましたので、イギリスだけが特別おかしいのではないかもしれません。

この町で止まっていたのは線路だけではなく、商店の建ち並ぶメインストリートの1つも3百メートルぐらいにわたって1ヵ月ぐらい道路工事のために封鎖されていました。確かに車を流しながら、工事するよりも通行を止めて一気に工事した方が効率がいいでしょうが、商店のひとはたまったものじゃないですよね。その工事を決めた市役所の決断力がすごいというか、なんというか。しかも、トラムの工事をしている通りでは、時々通れない交差点があったりして、ただでさえ複雑な市内の一方通行がさらに複雑になっていました。

普通の鉄道も、日曜日に線路のメンテナンスをするために午前中電車が走ってなかったり、ものすごく遅れたりすることはよくあります。