日本ではインフルエンザがはやっているようですね。忙しい時節ですがみなさまご自愛ください。

イギリスは比較的暖かい冬が続いていて、雨は降るものの凍えるような寒さにはなっていません。平均的な東京の12月上旬よりは多少暖かいように感じます。

こちらでは、風邪やインフルエンザが流行ってもマスクをしているひとを一人もみかけません。マスクというのは何か特別なもので、日常の生活の中で使うものではないというのがこちらの常識のようです。それで、社会全体として病気が万延して困っているということもなさそうですので、日本が過密社会とはいえ日本人が全体的に少し神経質になりすぎているのでは、と感じてしまいます(日本の花粉症の季節はマスクも仕方ないと思いますが…)。少し極端に言うと、日本の社会に余裕(余力/余白/遊び)がなくなっていることの表れというか、そんな気もします。

何度かこれまでにも書いていますが、日本人には欧州型の高福祉高負担社会の方が合っているような気がします。税金の無駄遣いを徹底的になくした上で、消費税をイギリス並みの17%ぐらいまで上げて、その税収で少子化対策と高齢化対策をするべきでしょう。30兆円ぐらいの増税になりますが、子育ての負担と老後の憂いがなくなれば、日本人はもっと無理なく効率的に働けるのではないでしょうか。中学生以下の子供1人につき月10万円の補助金(約18兆円の支出)を出して、保育園・幼稚園を十分に整備し、老後の年金の財源を確保する、ぐらいできるはずです。農耕民族の日本人にはあまりアメリカ型の低福祉低負担の競争社会は向いていない。もちろん海外との競争は常に意識していないといけませんが。