以前にも書いたけど、イギリスの医療事情について。

イギリスの健康保健は国民保険制度(NHS)になっていて、この保険が効く限りほとんどの場合は無料だ(歯医者を除く。また薬代が少しかかることがある)。

以下、ガイドブックに書いているようなことは簡単に書くことにする。

まずNHSに登録する。登録するためには、自宅の近くのNHSドクターに登録すると、自動的にNHSにも登録される。このような町のお医者さんをGPと呼び、すべての医療の窓口になる。病気になったら、まずはこのお医者さんに診察してもらう。大きな病院や大学病院に行くには、GPの紹介状が必要なので、救急の場合を除いて、最初からこういった大きな病院に行くことはできない。

土日などでも、GPに連絡するとどうすれば良いか教えてもらえる。たとえば、どこに連絡すればよいとか、休日診療の病院などを教えてもらえる。

GPにかかるためには予約をとる。ここがイギリス式の評判の悪いところなのだが、予約を取ろうとすると大体3日後ぐらいの予定を提案される。風邪ぐらいだと診察の日が来たときには治ってしまう。

私の登録した病院は多少融通がきいて、物凄く病気のときは朝9時までに行くと予約なしても診てくれる。このほか、NHS Walk-in Centreというのがあって、そこは予約なしで診察してくれるので日本の病院と同じような感覚。ただし、そこは簡単な治療しかできない。

本当に大きな怪我のときは、救急を頼むことになる。

このほかにNHSではなくプライベートのドクターにかかるという選択肢もあるが、治療費は100%自己負担なので他の健康保健にはいっていないと高くつく。ロンドンには日本人のお医者さんがいて、日本式の診察と治療をしてもらえるので、ロンドン近郊の人はそこにかかるという手もある。

歯医者も同じように、歯医者のGPに登録する。NHSの歯医者は限られていて、しかもNHSの歯医者でも患者の新規登録を受け付けていないところが多い。早めに歯医者に登録しておく必要がある。また、なかなか登録できないので、イギリス人でもプライベートの歯医者を使っている人も多い。プライベートの歯医者も登録が必要なので、早めに登録しておくのがよい。プライベートの歯医者も新規登録を受け付けていないことがあるので、空きがあるときに登録しておかないと、いざ歯医者にかかろうとしても、どこにも行けないということが起きる。