せっかくイギリスにいるのでクリスマスについて。

11月ぐらいから、街はクリスマスイルミネーションに彩られ、ショッピングシーズンが始まっている。

表面的には、イギリス(イングランド)のクリスマスは日本とそんなに変わらない。多くのクリスチャンはイングランド国教会ということもあるの多少影響しているかもしれない。

イギリスでは、クリスチャンの家庭の多くが25日のクリスマスの日をキリスト誕生の日として祝う。この日には遠く離れて住んでいる家族でも家族一同で集まって七面鳥のローストやクリスマスプディングを食べる。25日を祝うところは、クリスマスイブを祝うアメリカや日本とは違う。そのため、25日はほとんどの店が休みになるので注意が必要。

カトリックの多いフランスやイタリアでは、クリスマスがもう少しさらに神聖な雰囲気を保っていて、商業化のされ方も控えめな感がある。

イギリスでは、日本の忘年会のノリでクリスマスパーティを開く。うちのオフィスは、チャイニーズレストランでパーティを7日ぐらいにやった。ソーセージのような形をしたクラッカーや紙でできた王冠がテーブルにおいてあり、クリスマス風のテーブルで中華を食べるというちょっと不思議なパーティだった。イギリス人にとってはそんなに不思議ではないようで、周りでたくさん同じようなグループがテーブルを囲んでいた。

イギリスでは普通にMerry Christmasというようだ。北米では宗教の多様性を考えて、相手がクリスチャンとは限らない状況では Happy Holidays ということが多い。

これからクリスマスのシーズンは年明けの6日ぐらいまで続く。クリスマスの装飾もそのぐらいまで残っている。日本では25日が過ぎるとお正月飾りに変わるという習慣に慣れているので、年明けまでクリスマスの雰囲気が残っているのはちょっと変な感じがするものだ。さらに、まったくあたりまえのことだが正月に正月飾りを見ないのは、純粋日本人としてはなんかしっくりこない。

お正月という概念がないので、新年の仕事は2日か3日から始まる。

簡単に言えば、イギリス人にとって、クリスマスが日本人にとってのお正月のような存在なのだろうと結論付けてひとりで納得している。とすると、クリスマスツリーは門松か?とも思ったりするが、変なことを言うとクリスチャンに怒られといけないので、誰にも言っていない。