東京都感染症情報センターが第21週の集計結果を公開しました。

http://survey.tokyo-eiken.go.jp/epidinfo/weeklygender.do

東京の季節性インフルエンザの患者(定点287において)159名(例年は50人以下。暖かくなるにつれてすでにほぼ終息しているころのはずなのですが)。

過去5年間で比較するとこんな感じです(赤線が今年)。

ちょっとわかりにくいのでスケールを変えて、拡大してみると。

これが示唆しているのは、今年は夏でもインフルエンザの流行が続くかもしれないということです(理由は不明です。エアコンの普及のせいかもしれませんし、何か微妙な型の変化があったのかもしれません)。そしてその場合予想されることは、これが火種となって、秋から冬にかけてかなり大規模な流行が起きるかもしれないということです。

今後、どういう変化をするか(またはしないか)は予想できませんが、常に解析した遺伝子のデンドログラムを監視しながら、変化があればすぐにキャッチできる体制が必要です。予算をケチることなくできるだけたくさんの検体を迅速にチェックすることが変化の早期発見につながると思うのですが。