なぜか日本の話題が続いてしまうけど、どうも最近日本は欧米から遅れてきて、新興経済国のレベルに近づいているように感じる。

ワーキングプアという言葉がはやっているけど、このままでは日本全体がワーキングプア化しかねない。こんなに勤勉な国・日本ではあるが、世界の中ではどんどん地盤沈下していることに日本国内でいると気がつきにくい。

経済はまったくの素人だけれども、世界の経済の先頭グループにいたのは今は過去の栄光で、現在先頭グループから脱落して、現在、2番手グループにいる。後ろには韓国や中国が確実に迫っているというイメージだ。

このことが改めて実感できるのは、日本からヨーロッパに観光に来たとき。日本で5〜700円ぐらいで食べられるランチのサンドイッチとコーヒーのセットが日本円に換算して1500円ぐらいする。これは、日本の物価の上昇が長年にわたって停止してしまっているため、ユーロに対する円の価値がどんどん下がっているためだ。

なぜこうなってしまったを素人ながら考えてみると、ヨーロッパは預金に年5%の金利がつくほどインフレ(=成長)が進んでいるのに対して、円についてはデフレ・金利ゼロの状態で停止しているからだ。この状態であれば、本来、年間5%ずつユーロ・ポンドの価値が円に対し相対的に下がっていって調整されるべきなのだけれど、実際には逆にユーロが強くなっている。

もちろんユーロ高は一時的だとか、ユーロのバブルだという声もあるけど、こと円に対するユーロの流れはこのまま変わらないのではないかと思えてくる。

日本の製造業や科学技術のレベルは世界のトップレベルを維持しているのに、国のレベルでランクダウンしていっている責任は誰にあるのだろうか。