15日の夜、Lost in TranslationをChannel 4でやっていた。

イギリスで見るLost in Translationというのは格別な味がありますね。映画的な演出のせいも多分にあるのでしょうが、日本はかなり西洋とは異質な世界(あたりまえ?)だということを改めて感じました。

ぼんやりとは分かっていたことですが、日本語のできない人にとって、日本はとてつもなく住みにくい場所でしょうね。私がイギリスに住でいるのとは比べ物にならない大変さなのでしょう。しかも、島国である日本では、古くからの社会制度や習慣が外国から他言語を話すひとが来ることをあまり想定していないので、長期に滞在する場合は大変なようです。知り合いで1年日本に住んだという人も、日本に知人が居てもそれでも苦労したようだ。

一般に日本人はある程度英語が話せるといっても当然ながらネイティブには程遠いわけで、lostしてしまうのはいたしかたのないことでしょう。多少の英語ができる日本人(たとえばTOEIC900程度)でもネイティブに比べてしまうと英語の発音も語彙力も表現力も理解力もまったく劣っているわけですから。(映画ではrip(引き裂く)をlip(唇)と発音しているので、主人公が聞いていて分けがわからなくなるという場面がありましたね。)

まあ、でも東京に住んだのが間違いですね。京都に住んでいれば1年中観光していても、観光しきれないから、ああいうふうに暇をもてあますこともなかったでしょう。歴史の浅い大都会というのは、世界中どこでも同様でつまらないものに私には見えてしまいます。