The X Factor の感想(その2)

今回からライブショー(生番組)で候補者が歌い、視聴者からの投票で落選者が決まる。もっと正確にいうと得票数の少ない2候補のうちから1候補を審査委員が落選させる。投票は番組終了後の1時間だけで、1時間後からの生放送で落選者を発表するというイギリスとは思えない手早さだ。:-) その間 Saturday Night Takeaway という人気番組をやるという抜かりなさ。スゴイぞITV

なかなか競争がシビアで、初回は12候補のうち実力派おじさんおばさんコーラスグループのThe Unconvetionals が落選。彼らはハイレベルな和音をクリアに出せるところが特徴なのだが、今回はライブショー的な選曲と演出をしてしまい、絶妙な和音を披露する場面がまったくなかった。

I think the Unconventionals were unfortunately just conventional this time.

はたして Eton Road はどこまで残れるか。彼らはとてもオリジリティが高く個性的な構成と歌い方をするところがものすごく魅力的で将来性を感じさせるけど、その分未完成で心もとない。次回もうまい曲を選んで仕上げてこれるのかがポイントだろう。
(追記:YouTube にいろいろ映像が載っているhttp://www.youtube.com/watch?v=ssWhx2iaf_M恐ろしい世の中だ)

サイモンは The MacDonald Brothers が気に入らないようだが、イギリス人はああゆう静かにしっかりと歌うのは好きなんじゃないかな。ルックスも良いから女性からの支持も高そうだ。彼らは兄弟ならではのほとんど同じ声質でハーモニーを出すところになごみを感じさせる。そういう意味では、シャロンやサイモンの言う、二人の個性を出して、ライブでのプレゼンスを高めるというのは、彼らの特徴をより輝かせる方向とは逆方向のように感じる。ぜひイギリスの「狩人」として成長してほしい(優勝はちょっと難しそうだけど)。

投票数で今回下位2候補に入った Dionneはパワフルな歌声で審査委員には好評だが、イギリスのお茶の間にあまり支持されないのはのはなんとなくわかる。表情や態度にものすごい気の強さが出ているから、応援する気にはならないかもしれない。

ゲストの Lionel Ritchie は将来性を見込んで Robert, Eton Road, Ashley, Nikitaをベスト4にあげていた。

12候補http://uk.entertainment.yahoo.com/x-factor/x-factor-finalists.html
(このページの投票で Rayが人気第2位なのが不思議だ。)