LEMSIP

日本の風邪には○○が効く、とはよく言ったものだ。

イギリスの風邪には、イギリスの風邪薬じゃないと効かないようだ。のどの痛みと微熱が続いて、日本から持ってきた風邪薬も効かず、どうしたものかと思っていたら、LEMSIPというこちらの定番の風邪薬を飲んだらかなり良くなった。お湯に溶いて飲むタイプのもの。

この薬は強力な分、持病の種類によっては服用できないので用法には十分注意が必要。

(追記)
以下、私は医者ではないのであくまでも参考まで。

イギリスには日本のいないタイプの風邪の菌がいるように思う。そのためイギリスに来て最初に風邪をひいたときには、なかなか直らない。発病から完治まで2週間ぐらいを覚悟した方がいい。とにかく明らかに日本にいたときとは経過が異なる。

その大体の経過は
- 発病:鼻の奥やのどが痛み、悪寒がし、38度ぐらいの熱が出る。薬を飲まなければのどの痛みと発熱が2〜3日続く。(日本の風邪薬はなぜかまったく効かない)
- その後、微熱と咳が続く。(4日程度)
- 1週間後ぐらいで微熱から平熱に戻る。咳が残るが徐々に引いていく(1週間)。
といった感じ。

特に最初の3日ぐらいは、自分の免疫システムがまったく働いていないのが良く分かる。3、4日すると抗体が出来てきて、回復に向かっていく。免疫が働きだしたことは鼻水や痰の色が緑がかることで分かる。すぐに免疫が効かず、最初はやられっぱなしの状態になることから日本とはかなりタイプの異なる風邪の菌がいると推測しているわけだ。(私の場合は)吐き気や頭痛はなく、食欲もあったので生活に困るということはなかった。

以上はあくまで風邪の場合。高熱が続くなどインフルエンザであれば発症から72時間以内にGPにかかって特効薬を処方してもらわないといけない。

さて、免疫が効かないことから最初は風邪薬を飲まないと症状が改善しない。最初の一日ぐらいはゆっくり休んで様子をみて、熱が38度ぐらいをキープするようなら、LEMSIPなどのこちらの風邪薬を飲むと良いと思う(用法を守ること)。LEMSIPは、基本的に解熱効果があるだけで、症状を抑えているだけなので飲むのをやめると元に戻るのだが、とにかく最初は抵抗力がない状態なので症状だけでも抑えておいた方が身体が楽だ。そうしている間に免疫システムが動き出すので、そうすれば日本にいたときのように、自分なりのすごし方をすればよい。風邪の場合はGPに行っても「風邪だから帰って休みなさい」とだけ言われることが多い。風邪のあいだはオレンジやみかん(satsuma)が美味しかったのを覚えている。

ではお大事に。Hope get well soon!