大方のイギリス人はとても大雑把です。

イギリスの弁護をすると、世界的にみるとたぶん日本が特別几帳面でグローバルスタンダードはイギリスに近いのかもしれませんが。また、イギリスにも几帳面で責任感の強い人もいます。ただ、全体的な傾向としては、日本人からみると仕事がとても大雑把です。

過日、アパートの管理会社からとてもしっかりしたレターが届きました。セキュリティの向上のために、アパートのエントランスの電子錠を交換するのだそうな。そのために、交換日の前日に担当者が9時から7時までロビーに居て鍵を交換してくれる、交換日も朝から夜まで担当者が現場に居る、という内容だった。なんてしっかりした管理会社だろう、と感心ひとしきり。

ある日の夕方帰ってくると、エントランスのドアが開かない。おやおや鍵の交換の日だったのか、と考えてみるとなんだか違う。確か交換の日は明日のはず。なんてことだ、業者が1日早く鍵を交換していたのだ。しかも、係員の姿が見えない。代わりに張り紙がしてあって、困ったらここに電話しろと書いてある。おいおいちょっと待てと言いたい。もしたまたま携帯を持ってなかった人はどうするんだ。または、ひとり暮らしの人が夜中に帰ってきたときにどうしろというのだ。たぶん、答えは「困る」。。。そして、インターフォンで何号室かの人に話して、運がよければあけてもらえるかも。

本当にいろいろなことが連絡通りには起こらないのがこの国です。翻って言えば、適当に働いても全然問題なく給料がもらえて出世もしてくということでもあるのですが。

ただイギリス人が働かないのかというとそうでもないのです。近くでレストランの出店のための改装工事をしていますが、土日もだれかが働いています。たぶんローテーションになっているのでしょうが、きまった時間にきまっただけ働くというのがとても得意のように見えます。