イギリスはクレジットカードやデビットカードが主流なので、あまり小切手を切る必要に迫られることがなかった。

家賃や電話代などは、銀行口座からデビットカードでの引き落とし(日本の口座振替と同じ感覚)にできるので、銀行小切手を送るという昔ながらの方法はあまり必要ないのだ。

最近、小切手での送金を求められたので久しぶり(10年ぶり?)に小切手を書いた。イギリス流の作法もあるようなので、備忘録として書いておくことにする。

小切手には下記をかく。

(1)日付 日/月/年
(2)支払い先(payable toで指定されている相手をブロック体ではっきりとかく)
(3)支払い金額(数字)
(4)支払い金額(英語でスペルアウト)
(5)サイン

支払い金額をスペルアウトする場合、たとえば、129.42ボンドの場合は、ONE HUNDRED AND TWENTY NINE POUNDS AND FORTY TWO PENCE ONLY とかく。POUNDは複数形のPOUNDSに。イギリスではHUNDREDの後にANDが必要。空きスペースには横線を引く。40はFOURTYではなくFORTY。

小切手は、それ自体がお金と同じなので、相手に修正されないように書くこと。また、絶対に金額が空欄のままの小切手が他人に渡るようなことは起きないように注意が必要です。

ミシン目があるのでそこで切り取って相手に送る。小切手帳のミシン目の左にも金額や日付を書く欄があるが、こちらは小切手の記録のために使う。

小切手にA/C PAYEE (ONLY)と印刷されていることがある。この場合、小切手を受け取った相手が小切手を現金に直接換金することはできなくて、小切手を相手の持っている口座に振り込むことしかできない。

私だけかもしれないけど、数字の金額のペンスの部分は上付きで書く。129.42 のような感じ。

余談だが、イギリスでは銀行口座を開くとPaying-in Book も送られてくる。手元の現金や小切手を入金するときに使う。

さらに余談、ATMはイギリスでは通じないという説があるけど、私の周りではATMもCash Machineもどっちでも使う。

さらにさらに余談、小切手を使って銀行の窓口で自分の口座から現金を引き出すことができる。キャッシュカードを失くしたときには当面のお金をこれで下ろすことができる。