突然水道が止まりました。

イギリスというのは、ときどきここは先進国か?という事態に遭遇します。

まずは、水道。年に数回、突然水道の水が出なくなります。何の連絡もなく。時間は朝だったり夜だったりまちまちです。幸い、本当の第三世界とは違って、これまでの経験では30分から2時間ぐらいの間に復旧しています。水道が再開したあとには茶色い水が出ますので、たぶんどこかで水道管が破裂したために水道が止まるのだと思います。簡単に書いていますが、洗たくや食器洗いの途中とかに突然水が止まるのは本当に迷惑な話です。汚れた水が出るので、水が透明になってからやり直しになります。やっぱり一番困るのは水洗トイレにいけないことでしょうか。

つぎに雨漏り。これはひどいです。どこでも雨漏りします。最新のショッピングセンターでさえ、ときどき雨漏りがしていて、通路のバケツが置いてあったりします。そこにポタポタと雫が落ちてくるのです。空港でさえ雨漏りがします。イギリス人でさえ空港を歩きながらここは発展途上国みたい、と話しているぐらいのものです。

さらに、ときどき停電もします。これは頻度が少なくて、年に1、2回ですが、年に1,2回あるだけでも大迷惑です。うちは電気でお湯をわかすので、停電するとお湯がでなくなります。シャワーもあびられません。また、停電の場合はすぐには復旧しないので、2時間以上電気がないままになります。原因はよくわかりません。ときどき町中でもある一帯の電気が止まっていて、信号が消えていることがありますので、送電線が切れたりするのでしょうか。あまり恐ろしくて想像したくないですが。

職場の暖房もひと冬に2日ぐらい止まります。どこからかスチームをオフィスのビルまで送っているのですが、ボイラーの不調などのために止まることがあります。そんなときはコートを着て仕事しています。手がかじかむのですよ。ほんと。

あとは、雨漏りではなく水漏れ。マンション内のどこかの水道管から水漏れして、家のなかが水浸しということが本当に起こります。幸いうちは、洗面所の天井からぽたぽた水が流れてきたことが一度あるだけで、大きな被害はなかったのですが。運の悪い場合、マンションのビル内の水漏れの水が天井にたまって、天井が落ちてきたという話もあるぐらいです。

最後にあまり害はないけど困るのが、火災報知機の誤作動。まあだいたい2〜3か月に一度ぐらい誤作動があって、職場のビル中のサイレンが大音量で鳴り響きます。中にいる人間は、安全が確認されるまで外に避難しなくてはならないので仕事になりません。原因は、ほどんどの場合、誤作動または過敏作動なのですが、以前1度だけ本当にボヤだったことがあるので、常に誤作動と決めてかかるわけにもいきません。本当にボヤだったときは、避難して待っている時にセキュリティのおじさんにはパブにでも行ったきたら、とか言われましたが、パブに行かずにそのまま帰りました。結局次の日まで消防署による検証のため、ビルの中に戻れなかったのですから待っても無駄でした。教訓:火災警報が鳴って避難するときは、財布や鍵や荷物を持って避難しましょう。さもないと、一文なしで家にも帰れず夜を迎えることになるかもしれません。一度ビルを出ると、その日は二度と建物内に戻れないかもしれませんから。

まあこんな感じの国です。イギリスは。日本って先進国なんだなあと感じさせれてくれる国です。