イギリスでは、お店での支払いには、小額のものには現金、ある程度以上の金額ではデビットカードを遣う人が多い。昔ながらの小切手は受け付けていない店もある。

日本にもあるからご存知の方も多いと思うけど、デビットカードというのは、簡単に言うと、ATMからお金を引き出す感覚でレジで支払いができるカード。銀行のキャッシュカードをそのままデビットカードとして利用できることが多い。クレジットカードと違うのは、レジで支払った瞬間に自分の銀行口座からお金が引き落とされるところ。

本当か嘘がわからないけど、イギリスではクレジットカードが作れない人がかなりいて、いつもニコニコその時払いのデビットカードが一般的だとか。

こちらで使われているのは、大きくわけてVISAデビットとMaestro。後者はMasterCard系。

だから、イギリスに居住するのでなければ、たとえこちらに銀行口座を持っていなくても、デビットカードさえ持ってくれば、お金の支払いにはあまり困らない。デビットカードといっても、日本の都市銀行デビットカードではダメ。VISAデビットは、イーバンクスルガ銀行といったところしか発行していない。Maestroはソニー銀行の「MONEYKit グローバル・キャッシュカード」が対応しているけど、なぜかこのカードはドル決済用のカードで、たぶんイギリスでもMaestroとして使えるけど、ソニー銀行のドル口座から引き落とされるのでなんだか変な感じがする。

日本国内ではMaestroに対応した店は多くないようなので、選択肢は国内でも使えるVISAデビットになるだろう、VISAデビットは、海外利用時の為替手数料が+1.68%(+3.5〜4円)で、かつクレジットカードの場合ようにクレジットカード代金の引き落とし期日までの金利がかかるということが起きない点でお得。VISAデビットで海外の提携ATMからの+1.68%の為替手数料で現金の引き出しもできる。1回につき210円のATM手数料もかかる。シティバンクのATMカードはデビットカードではないけど、海外の提携ATMからポンドを引き出せて便利。ただし、為替手数料が3%+αなのが少々痛い。

ポンドの為替レートは一日のうちでも1〜2円変動するので、為替手数料が+20銭か+1円かは誤差に近いけど、それ以上になるとかなり気になる。

それからデビットカードといっても、VISAデビットやMaestroはオンラインショッピングでも使える。使い方はクレジットカードと同じ。料金が銀行口座からすぐに落ちるところが違う。もちろんオンラインショッピングサイトがデビットカードに対応している必要がある。イギリスのオンラインサイトはほとんど対応している。

とはいえ、イギリスでは小切手もなぜか時々必要になる。個人的なレッスン費用やアパートの管理費などは小切手でしか支払いを受け付けていないことがある。便利なような不便なような。。。