ビザ申請についての在外大使館・領事館の対応

6月1日からの入国者上限2万人に向けて、海外の大使館・領事館にはビザ申請が大量に発生しているはず。このあたりニュースバリューがあるのでTV局は取材するといいですよ。6月10日からは観光目的の少人数のツアーも認めるのですが、こちらもビザが必要なので、各国で相当数のビザ申請が発生するのは明らかです。

 

これまでビザなしで入国できた欧米各国の公館は、従来、短期のビジネスや観光でのビザ処理をしていないので、通常より1日千件ぐらい多いビザ申請を受けている公館もあるのでは。これに対応するために、公館によってはビザを受け付ける外部機関をいくつか指定している。つまり、大使館・領事館が直接ビザ申請を受けると手がまわらないので、入り口の部分を外部委託しているようだ。

 

苦肉の策ということだろうが、それよりも国を絞ってビザ免除を復活させるのが正道ではないかと思う。上限数を制御したいなら、アメリカのESTAのように(少し目的と用途は異なりますが)、入国者自身が事前に有料で入国期間の登録をするようにすればいいのでは。入国日を申請して、前後数日ならずれてもよいということにしておけば、だいたいの入国者数は把握でき、制限もかけられる。そもそも人数制限が必要かという問いは別問題としてあります。とにかく入国者数を把握して上限を設定するためにビザを要件にするのは限界が来ています。このままでは各国からビザ認定が遅いという苦情がでるのは自明。旅行者の目から見ても、現状ではG7レベルの入国緩和には程遠い状況です。ビザが必要かどうかで旅行準備の負担は大きくかわります。